鼻中隔弯曲症の手術

鼻中隔は左右の鼻腔を境する骨・軟骨・粘膜からなる仕切り板です。ほとんどの人は成人になるまでに多少は曲がってきます。鼻中隔弯曲は動物にはないヒトの特徴の一つです。それゆえ鼻中隔が曲がっているだけでは治療の対象となりませんが、鼻中隔弯曲の程度が強く、鼻閉・嗅覚障害や副鼻腔炎の原因となっている場合には治療の対象となります、構造(形)の問題なので薬物治療ではなく手術治療となります。

鼻中隔弯曲症の手術

鼻中隔が弯曲すると一側の鼻腔は狭くなり反対側の鼻腔は広くなります。しかし、広くなった鼻腔では下鼻甲介が肥大するので、結局は両側の鼻閉が生じます。そのため、多くの症例で下鼻甲介手術も同時に行います。

鼻中隔矯正術

鼻腔内から行うので顔の外形には影響を与えません。左右の鼻中隔粘膜と鼻中隔の骨・軟骨を剥離し、曲がっている部分の鼻中隔の骨・軟骨を摘出して鼻中隔をできるだけまっすぐに整えます。鼻閉だけなく嗅覚の改善も期待できます。

 

内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(粘膜下下甲介骨切除術)

肥大した下鼻甲介の骨を粘膜下で切除して、下鼻甲介をスリムに整えます。アレルギー性鼻炎の炎症の中心である粘膜下組織を処理しますので、鼻閉の改善に加えてアレルギー性鼻炎の症状が軽減します。

当院の手術の特徴

  • 手術はすべて局所麻酔による日帰り手術です。
  • 手術はもちろんですが、術前の診療や手術の説明、術後の診療・処置はすべて院長が責任を持って担当します。
  • 術後の苦痛の原因となる鼻内挿入ガーゼを早期に抜去して、術後の辛さの期間を短くします。
  • 局所麻酔なので多少の痛みが時々ありますが、手術中に痛みのために苦痛を訴える患者様はほとんどいらっしゃいません。

術前検査

CT検査、採血検査、心電図検査などを行います。

手術の説明

外来診療とは別に時間をとって、手術の適応・内容・合併症の可能性などについてご説明します。

手術当日

  • 朝食は食べずに来院していいただきます。
  • 局所麻酔:麻酔は塗布麻酔から始め麻酔自体の痛みはほとんどありません。この局所麻酔で痛みはほとんどコントロールできます。(多くの患者さんが、「歯科の抜歯よりも痛くなかった」とおっしゃっています。局所麻酔ですので手術中もお話ができます。
  • 手術時間:手術の内容により30分~1時間程度です。
  • 手術後:止血を確認し、すぐに帰宅できます。
  • 帰宅後:術後2時間程度で局所麻酔が切れてきて痛みや多少の出血が始まります。鎮痛薬を服用していただき安静に過ごしていただきます。

手術翌日(術後1日目)

朝に来院していただき、術後の辛さの原因となっている鼻に詰めたガーゼをほとんど抜去します。これにより頭重感などは解消します。その後は自宅で安静に過ごしていただきます。

術後3日目

  • 来院していただき術後の状態をチェックします。鼻内に詰めたガーゼをすべて抜去し、鼻腔洗浄の方法をご説明します。
  • 手術直後ですので鼻閉は継続しますが、肉体労働でなければ仕事は可能です。

術後の通院

  • 翌週は1~2回。その後は、週1回から2週に1回程度です。
  • 鼻内の傷が完全に修復されて鼻粘膜が安定するのには2~3ヶ月を要します。

手術費用

すべての手術は健康保険が適用され、厚生労働省が定めた手術費用は以下になります。
高額療養費制度について(患者様の年収によって一月分の医療費の上限金額が決まっております)
※下記の費用には、麻酔薬、点滴薬、医療材料等の費用は含まれておりません。

 鼻中隔矯正術

鼻中隔矯正術(片側) 3割負担 24,690円

内視鏡下鼻腔手術

内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(粘膜下下甲介骨切除術)(片側) 3割負担 19,860円

内視鏡下副鼻腔手術

※慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を併発している場合

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ型(副鼻腔自然口開窓術)(片側) 3割負担 10,800円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術)(片側) 3割負担 36,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)(片側) 3割負担 74,730円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)(片側) 3割負担 96,240円

※申し訳ありませんが、当院ではクレジットカードのお支払いをお受けしておりません。現金でのお支払いとなります。

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