好酸球性副鼻腔炎の手術

好酸球性副鼻腔炎は従来の慢性副鼻腔炎(蓄膿症)とは異なり、喘息に合併することが多く、薬物療法で改善することが難しい難治性の慢性副鼻腔炎です。好酸球性副鼻腔炎の原因・病態はいまだ不明な点が多いですが、最近、日本において診断基準が作成されました。しかし、この基準では軽症例から重症例までが含まれてしまい、治療法の選択には個々の患者様の病状をきちんと評価する必要があります。

好酸球性副鼻腔炎の特徴

  • 成人発症が多い(発症年齢は40歳前後が多い)
  • 喘息を合併することが多い。
  • 主要症状は嗅覚障害・鼻閉や粘り気の強い鼻汁
  • 多発性ポリープ(鼻茸)
  • 従来の薬物療法の効果が低いがステロイド薬の有効。
  • 著明な慢性の好酸球性炎症。

など

好酸球性副鼻腔炎の治療方法

診察難治性の好酸球性副鼻腔炎は、従来の慢性副鼻腔炎とは異なりマイクロライド療法の効果が期待できません。ステロイド薬は有効ですが、副作用の問題がありステロイド薬の長期間の投与はお勧めできません。そこで難治性の好酸球性副鼻腔炎には手術治療が第一選択となります。ただし、従来の慢性副鼻腔炎よりも再発率が高いので、術後の治療が重要で長期の経過観察が必要となります。

好酸球性副鼻腔炎の手術

慢性副鼻腔炎と同様に内視鏡下鼻・副鼻腔手術を行います。ただし、罹患している副鼻腔が多い(重症で副鼻腔炎が広範囲にわたっている)ので、手術は多少時間がかかります。また、好酸球性副鼻腔炎では多くの患者様が嗅覚障害を訴えます。嗅覚障害の改善には鼻中隔弯曲矯正術を同時に行う事が有効です。さらに、アレルギー性鼻炎症状に対しては下鼻甲介手術も有効です。(「慢性副鼻腔炎の手術」をご参照下さい)

当院の手術の特徴

  • 手術はすべて局所麻酔による日帰り手術です。
  • 手術はもちろんですが、術前の診療や手術の説明、術後の診療・処置はすべて院長が責任を持って担当します。
  • 術後の苦痛の原因となる鼻内挿入ガーゼを早期に抜去して、術後の辛さの期間を短くします。
  • 局所麻酔なので多少の痛みが時々ありますが、手術中に痛みのために苦痛を訴える患者様はほとんどいらっしゃいません。

術前検査

CT検査、採血検査、心電図検査などを行います。

手術の説明

外来診療とは別に時間をとって、手術の適応・内容・合併症の可能性などについてご説明します。

手術当日

  • 朝食は食べずに来院していいただきます。
  • 局所麻酔:麻酔は塗布麻酔から始め麻酔自体の痛みはほとんどありません。表面麻酔後に注射の麻酔を行います。この局所麻酔で痛みはほとんどコントロールできます。(多くの患者さんが、「歯科の抜歯よりも痛くなかった」とおっしゃっています。局所麻酔ですので手術中もお話ができます。
  • 手術時間:手術の内容により1~2時間程度です。
  • 手術後:止血を確認し、すぐに帰宅できます。
  • 帰宅後:術後2時間程度で局所麻酔が切れてきて痛みや多少の出血が始まります。鎮痛薬を服用していただき安静に過ごしていただきます。

手術翌日(術後1日目)

朝に来院していただき、術後の辛さの原因となっている鼻に詰めたガーゼをほとんど抜去します。これにより頭重感などは解消します。その後は自宅で安静に過ごしていただきます。

術後3日目

  • 来院していただき術後の状態をチェックします。鼻内に詰めたガーゼをすべて抜去し、鼻腔洗浄の方法をご説明します。
  • 手術直後ですので鼻閉は継続しますが、肉体労働でなければ仕事は可能です。

術後の通院

  • 翌週は1~2回。その後は、週1回から2週に1回程度です。
  • 鼻内の傷が完全に修復されて鼻粘膜が安定するのには2~3ヶ月を要します。

手術費用について

すべての手術は健康保険が適用され、厚生労働省が定めた手術費用は以下になります。
高額療養費制度について(患者様の年収によって一月分の医療費の上限金額が決まっております)
※下記の費用には、麻酔薬、点滴薬、医療材料等の費用は含まれておりません。

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)(片側) 3割負担 73,500円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)(片側) 3割負担 95,970円

※申し訳ありませんが、当院ではクレジットカードのお支払いをお受けしておりません。現金でのお支払いとなります。

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